CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

もう敗北

中医学を取り入れている獣医さんのもとでシューの痙攣発作の治療を開始したのが今月6日。1週間後の13日に2回目の鍼灸をしてもらい、このまま順調にいくかのように見えたのもつかの間、17日の夜に発作が出てしまった。

16日の晩に体が熱くなっていたので警戒していた。ちょうどスートラクラスの前日で、11月も12月もスートラクラスの前に発作があったので、嫌な予感がしたがその晩はセーフ。大丈夫だったと安心した翌日の夜に来たのだった。来月もこのジンクスが当たるのか。

もはや発作自体には慣れたので、熟練看護師のような落ち着きで対応し、発作の動画も撮影できた。発作がおさまったあとの数時間、興奮状態で歩き回るので、ぶつかったり転んだりしてもいいように買っておいた折り畳みの広いソフトケージを広げて自由に歩かせる。前回まではハーネス&リードでコントロールしていたので、これでかなり楽になった。

とはいえ、見守りは必要だから寝ることもできず、翌朝は疲弊して介護人はゾンビみたいになっている。同じ徹夜でも楽しく一晩語り明かした時とは大違いで、どんよりと、魂が抜け落ちたよう。当のお犬さまは、ほぼいつもと変わりなくお元気でいらっしゃるのに......。

肉体的な疲れよりも、うまくいくと思ったのに発作が出てしまった失望がゾンビ化を促している。ホメオパシーに期待を寄せたあとの発作のときも同じ。期待というか願望が強すぎるから、失望する。

よーし、今度こそと対戦したものの、わずか2ラウンドで強烈なパンチを食らって倒れたような......。

私はいったい何と戦っているのだろうか。勝負しているつもりはないのだけれど、無意識のうちにそんな気分に侵襲されて、すぐには起き上がれない。

それでも、一晩寝るとゾンビは生き返る。
次のラウンドを戦う気満々で立ち上がり、起死回生を狙う。前回の発作の間隔が6日間、今回が13日間だから、もう少し鍼灸だけで様子見てもいいのではと淡いor甘い期待を抱いて動物病院へ行ったのだが、発作の動画を見た先生に、抗てんかん薬を使いましょうとあっさりタオルを投げ込まれてしまった。

ゴングが鳴った直後のノックアウト......。

確かに発作の動画は、ちょっと怖いくらい激しい。興奮状態が続くので、それだけ負担がかかっているのだろうから、発作は薬を使っても抑えるしかないと観念した。

というわけで、半月もたたないうちに敗北。
以前のクッシング症候群のときはなんとか薬を飲まないで治したいという抵抗が功を奏したけれども、今回はただの悪あがきだった気がする。それでも自分で望んだことだから納得だ。試さなかった後悔よりはずっといい。そう思えば、ムダな抵抗によってかかった時間も費用もムダではなかったと思う。

敗北してしまえば、気持ちはスッキリする。
副作用の心配もほとんどないお薬らしいので、これで発作が抑えられますように。

発作は出ても、食欲はもちろん全開だし、体力が落ちている風でもないシュー理事長。それどころか、6日に3.3kgだった体重がきのうは3.5kgになっていた。てんかん発作には糖分がいいという(ホントかどうかわからないが)情報を見たので、おやつに焼き芋をあげていたりするためか?

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お疲れさまでした、理事長