CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

8日目:出会ってしまった

ごきげんよう
思わせぶりなタイトルだけど中身は大したことない、臨時休校8日目のなんちゃって日記です。

まだ緊急事態になる前、量子力学について何か読んでみようと思い、図書館で検索して借りてきたのが、佐治晴夫著「14歳のための宇宙授業〜相対論と量子論のはなし」春秋社刊。そう「14歳のための」というところに強く引かれてね。

思えば中学2年くらいまでは数学も理科もまだいい成績だったような気がするが、高校までには大の理数ギライになっていた。14歳のあのころまで遡れば、なんとか理解できるのではという甘い期待を抱いて選んだ本。

ところが、とんでもない。
物理は大人になっても不可解なものでしかなかった。やっぱりわからんもんはわからん。

それでも日ごろ言っているとおり、「わからなくてもいいから、できなくてもいいから続けてみな」ということで、数式が出てくるたびに脳のフリーズ&リブートを繰り返しながらなんとか読了。

もしこの本が数式と論理だけだったら、きっと途中でパタンと閉じてしまっただろうが、あまりにも魅力的な言葉がそこかしこに散りばめられていたので完走せずにはいられなかったのだ。

読み始めてまもなく、リグヴェーダからの引用があり、そのうち「梵我一如」が出てきたときには、誰だこの人?って思わずプロフィールを読んだ。

迂闊だった。まったく佐治晴夫という人の存在を知らなかった。学者であり、教育者であるようだけど、詩的な文章も含まれているし、グランドピアノやパイプオルガンを弾いている写真もある。科学以外のあれこれがワタシの路線上に一致している。

理数ギライのせいで、見逃してきてしまったのだ。
あわてて、著書を検索すると、ダライ・ラマと対談やら、金子みすゞの詩をテーマにした本やら、そっちからいくらでもアプローチできたはずの本がヒットした。

インド思想の読書案内をと思いつつ、二冊目の本「からだは星からできている」を読み耽っていたら、こっちはもっとすごかった。ヴェーダの神話からはじまる古代インドの思想に触れ、宇宙の始まりに触れ、お釈迦様に触れ、宮沢賢治あり、星の王子さまあり、新見南吉あり、バッハあり......。

ここには、私がインド思想を知るべきだと思う理由がちゃんと書いてある。科学の視点から書かれているけれど、こちらは数式などがなく、文章もやわらかくて読みやすい。

これぞ究極のインド思想入門書なり。

今朝読み終えたばかりなのだけど、ちょうどその後チャンティングの始まるタイミングで「般若心経」についての箇所を読み、お経は黙読するのではなく唱えるものという言葉があったりして、ドンピシャ感もハンパない。

今日中に別記事にしてアップしたいところだけど、まもなく電池が切れそうなので(寝不足)明日にはきっと。

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あたりの白いちごを見つけた気分だ