9月に漢方ドック(犬ではないほう)を受けたら、急に数値化したものも知りたくなり、10月に十数年ぶりに健康診断を受けてみた。さすがにトシがトシなので、不具合のひとつやふたつ出ているだろうと少し謙虚になった(弱気になった?)こともある。
結果は漢方ドックと同様に優等生だったので、健康を生業にしている身としては面目躍如でほっと一安心というところ。
ただ、胸部レントゲン写真の画像を見たとき、肝心の肺はきれいなのだが、背骨がゆるやかに湾曲していたのが気になった。医師は「側湾ではないから(そんなどうでもいいことを......)」という反応だったが、これが身長が縮んだ原因かもしれない。
インドでアーユルヴェーダの診断を受けたとき(骨折する直前)に計った身長が何センチだったか覚えていないのだけど、覚えていないということはいつもの身長だったからだろう。その10カ月後、骨を固定していたプレートをとる手術をしたときに測定した身長に衝撃を受けたのだった。1年足らずの間に背骨が歪んだということか。
このままでは中学生のころの身長になってしまいそうなので、カイロプラクティックに行き始めた。今日で3回目だったのだけれど、いちばん気になっていた右股関節(冬ぐらいから痛みが出始めて、一時はアルダ・バッダ・パドモッターナーサナが激痛できなかったほど)がかなり楽になった。
今年の冬は、お山での肉体労働をしなくなり、シューの発作がひどくて来る日も来る日もインターネットの前で過ごしているか、サンスクリット語と格闘していて、座ったきり長い時間体を動かさないでいた故の痛みだと思う。
というのも、私の座り方といったら、ぜんぜんなってない。どうしても片膝を立てたくなる。

床に座っているときは、基本開脚しているしね。

やってはいけないと親に躾けられてきたはずの姿勢が定番の奔放な女......。
カイロプラクティックというのはそもそも、背骨を調整することで神経系の働きをよくするものなのだそうだ。それってインターミディエイトシリーズ「ナーディ・ショーダナ」に通じるものがあるなと興味深く思った。ナーディ・ショーダナというのは神経系の浄化ということ。神経系というのは背骨に沿っているので、セカンドシリーズで思いっきり背骨を刺激することが神経系の浄化になるのだ。
プライマリーシリーズが「ヨーガ・チキッツァ」すなわちヨーガセラピーで、病気を予防したり、治癒する。その次にインターミディエイトで神経系の浄化をするという構成になっている。
アシュタンガヨガがここまでメジャーになったのは、多分に西洋人が好むようなエクササイズ風味と、向上心に火を付けるような性質ゆえだと思っているが、私がここまでアシュタンガヨガを信頼しているのはそのセラピーとしての実力ゆえである。たぶんほとんどの人はアシュタンガがセラピーであると言ってもすぐに納得できないだろうが、セラピーでなかったらここまで人にすすめたいとは思わなかった。
たぶん、やり方ひとつなんだろうな。
漢方を勉強したら、ヨガの治癒力に改めて気づかされることが多く、今後はCHAZEN学園だけでなく、CHAZEN病院としての機能も充実させていきたくなった。
妄想はとどまるところを知らず。
ってか、考えたときにはもうやってるのだけどね。