CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

梅雨と漢方薬

以前はここまで梅雨をうっとうしいと思っていなかったような気がするんですけどね。ここ数年の長梅雨&大雨、それに伴う湿気、そしてまたとんでもなく蒸し暑い夏がやってくるのかと思うとうんざりします。

そんな折、ちょっと気の重い用件ができまして、それを果たしに出かけた帰りに「どうぞお持ちください」とバケツに入れた(剪定した)紫陽花に出合ったのです。「これで気分を直してよ」とでも言うようにそこに置いてありました。どんよりした気分が一瞬で帳消しになったことは言うまでもありません。

紫陽花は梅雨のうっとうしさを紛らすためにこの時期に咲いてくれるのかもしれません。

私ばかりかCHAZEN生の心も和ませてくれる


ニュースサイトを見ていたら、梅雨時の不調「気象病」に関する記事が出ていました。悩まされている人がいかに多いかということです。記事の中ではストレッチやマッサージの方法についても紹介されていますが、「症状がひどい場合には外来で漢方薬などを処方してもらうことも有効」とあり、こういった病気未満の症状には漢方が有効だということがかなり認知されているとわかりました。

お医者さんもさまざまなので一概には言えませんが、漢方に詳しい先生でなくても、自分に合う漢方薬(方剤)がわかっている人はそれを伝えればわりとすんなり処方してもらえるようです。ポピュラーな方剤であれば、医療用のエキス剤が保険適用になりますから、特に長期で飲んで体質改善したい場合などおすすめです。

www3.nhk.or.jp


さて、身体の中に余分な水が停滞するというのは、6月〜9月ごろまで毎年不調になる私自身の問題でもあります。ただ私の場合は湿気よりは気温の影響が大きいため「半袖症候群」と勝手に命名しています。気温が高くなると心臓の働きが悪くなり、そこに湿度の問題がからんでくるとみています。

今年こそ漢方でこの不調を乗り切るべく、すでに作戦と実験を開始しているのですが、今のところ滑り出しはいい感じです。不調が出るなり間髪を入れず漢方薬で対処しているからです。

先日は思い当たることがないのにお腹が痛くなりました。症状や舌の状態からして「湿」のしわざとにらみ、早速買い置きしてある漢方薬を煎じて飲んでから寝たところ、翌朝にはもう復活。あやうく調子に乗って朝から食べ過ぎそうになるほどの効き目でした。

しかも、出がらしを捨てるのがもったいないので二番煎じをとり、それで犬のフードをふやかしてあげたせいか、犬が夜中に起きてソワソワ。でも、バナナをあげたら満足してすぐに寝ました。どうやらお腹が空いて目が覚めたようなのです。

その漢方薬六君子湯」は食欲不振に効く方剤です。いつも食欲のある人や犬はさらに食欲が出てちょっと悩ましいかも。

こちらが食欲不振になったことのない犬です(徘徊中)


そのほか利尿作用のある方剤では如実に水分が排出されるのを実感したり、夕方からくしゃみや鼻水がひどく寒くなってきたので寝る前に葛根湯を飲んだら発汗効果が著しく、夜中に2回も着替えなければならないほどだったり。グッドチョイスだったかどうかはさておき、何かしらの反応があらわれるので実験は楽しいです。

以上、今度の漢方喫茶がショートバージョンになったので、イントロをここで述べさせていただきました。続きは12日に。