CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

ホームレス生活のはじまり

先日、久しぶりに車で都心を走ったら、あまりの車と人の多さに「ここはニューデリーか?」とびっくりしました。お山では「車もそれほど走ってねえ♪」ので、ビュンビュン走る車とそこかしこに停車するタクシーを脅威に感じました。

ま、都会の人たちも、ドロドロの山梨ナンバーにはびっくりだったと思いますが......。雪道を走ったあとは、溶けた雪で必ず泥だらけになるのです。

最高気温マイナス4℃の白骨温泉にて


で、本題のご報告ですが、1年間よく走ってくれたこの車とも昨日でお別れし、家も手放して、このたびホームレスになりました。

ホームレス!

これまでは賃貸であっても旅をしていたとしても自分の家があり、あるいは実家という「帰る家」があったのですが、本物の家なしになったのです。そうすると決めたらワクワクして、まわりに「ホームレスになる」と吹聴していたところ、星覚さんから「ホームレス即ホームフル、世界中が家ですね」とのお言葉をいただき、ますます楽しくなりました。

というわけで、いまはフーテンの寅さん的に旅をしながら福井を目指しております。家を引き渡すまでは昨年同様まさに嵐のような日々でしたので、頭の中に吹き荒れた嵐の後片付けをしないと次に進めません。それでも今朝は、ようやく興奮がおさまってきたようで、だるくてすぐに起きられませんでした。嵐の最中は疲れを感じている余裕がないので、これで平常運転に戻れそうです。

家がないということは不便であり、肩身が狭いものです。それでも、手を差し伸べてくれる人たちの存在に助けられて、ホームレスが成立しています。手を貸してくれた人たちのおかげで、今回も業者さんに依頼することなく自前で家財道具を移動しました。10月ごろから突然壊れ始めた天窓やシャワーの修理も、ついに業者さんには頼まず終わらせました。

だって、業者さんに頼んだら味気ないじゃないですか。
金銭を払ってサービスを買うよりも、ああだこうだ言いながら一緒に作業をして、失敗したり、迷惑かけながら共同でタスクを完了したほうがおもしろい。手間がかかって、効率が悪いからこそ、経験が身につき、次に何か壊れてもあわてずにいられます。人を巻き込むことは決して悪いことではないのですね。

さて、そろそろ次の場所に移動しますか。
次は間を空けずに続きを書けそうです。

早朝障子を開けたら見えた、満月の残り