CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

謹賀新年2024

明けましておめでとうございます。

山梨を出てから長野、岐阜、富山を経由し、日本海側から福井に入りました。いつもと違うルートで旅をしてみようと富山や石川のエリアをチェックしていたので、今回の地震で被害が大きかった地域が身近に感じられました。元旦からたいへんな災害があり、諸行無常をまた強く感じているお正月です。

地震があったときは、福井の天龍寺でお蕎麦をいただいている最中でした。冬場もどんよりした天気が多い福井にありながら、よく晴れたおだやかな日で、平和だねえ、平和すぎて地震でもこなけりゃいいけど......などと話していたところでした。

最初の短い地震が終わった数分後、尋常でない揺れが来て、外へ出ようとなり、全員が典座寮(キッチン)を出たその瞬間ガッチャーンと音がして、30センチ以上ある陶器の招き猫(中に小銭が詰まっている)が粉々に砕け散ったのでした。数秒遅かったら、誰かの頭を直撃していたと思うとぞっとします。

毎度同じことを思いますが、私たち人間のなせることはごく些細なものです。私たちがアリの働きを眺めているようなもので、ちょっとしたエネルギーが加わるだけで家や街があっという間に崩れてしまうのですね。どんなにテクノロジーが発達しようとも、いや発達したがゆえに、お釈迦さまの教えが必要なのだという思いを新たにしました。

さて、旅の二日目から疲れが噴き出し始めたあと、とにかく怠くて、眠くて、バスでも電車でもホテルでもひたすら寝ておりました。というより、目を開けていられない、起き上がれない状態でした。ひと月分の疲れと睡眠不足が一気に回復を申し出たようです。天龍寺に着いて年末の作務はなんとかお手伝いしたものの、除夜の鐘は布団の中でした。

年が明けてようやく平常に戻り、典座さんの作ったおせちとお雑煮をいただき、ぬくぬくと過ごしています。昨年のお正月よりずっとお正月らしく、まるで実家に帰ったようです。

お餅いくつ食べる? と聞かれて3つ!と即答し、えええ!とドン引きされる(あいかわらずの)私。

初めての「味噌仕立て&丸餅のお雑煮」が新鮮でした。

この味噌はうちの手前味噌ですが......


初詣は、いつも気になっていた天龍寺のすぐ隣にある柴神社へ。

神社の階段見ると上りたくなる性分


数日後には東京へ戻り(戻り?)、連休は茗荷谷でワークショップの予定です。

どんな年になるのやらわかりませんが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。