CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

やる気モード

先日の低気圧によると見られる理事長の鳴き叫びで、新たな問題が勃発した。その後はぐっすり眠れているのでひと安心だし、私も安眠できているけれど、この件で再び交感神経のスイッチが入ったようで、寝ている場合じゃねえと活動を開始した。

この2ヵ月ほど、もしもの事態を懸念して積極的にものごとが進められなかったけれど、先のことは神様しかわからないのだから、案ずるよりもとにかく前に進もうという気持ちが湧いてきたのだ。

マイソールクラス中、練習の妨げになることだけは避けたい。それだけはあってはならぬと思っていたが、ほんとうにそうだろうか。大多数の人は鳴き叫びも修行と思って耐えてくれるばかりか、むしろ、喜んで妨げを引き受けてくれるような気がしてきた。

汝、CHAZEN生をみくびるなかれ。

何かあったらあったで仕方あるめえ。そのときはそのときだ。理事長を心から愛してくれているCHAZEN生を頼りに乗り切ればいいだけだ。心強いぜ。ありがとうよ〜。


とりあえずできる限りの対策を講じるため、犬の鎮静剤をもらいに獣医さんのところへ。
飲ませたら30分で寝るという、最後から2番目くらいの切り札だ。ごくまれに効かない子もいるらしいが、それに該当しない限りこれでなんとかなるだろう。いよいよ西洋薬が本領発揮するステージだから、いざというときは躊躇せずこれを使おう。


ところで、昨日のナゾの荷物。
ブログを見た贈り主から「オレだよ」と連絡があり解決した。イモートやったわ。まさか漢方薬局名で送られるとは思わなかったって。これで安心していただける〜。ありがとうよ〜。

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薬膳スープの素(中央)が本命らしい

混乱と謎に包まれた午後

眉間にしわを寄せながら、ちょっと面倒なデジタル作業に取り組んでいると電話が鳴った。

発信元はマンション管理会社の名前だ。

一昨日の晩、急な天候異変のせいかシューが夜通し泣き叫ぶ異常行動があったので、住民から苦情があったかと、おそるおそる出ると、

「今月分のお家賃が振り込まれていないのですが......」

ぎゃー、まったくもって忘れていた。こんなことは9年間で始めてだ。最近地に足がついていないのかもしれない。


即振り込んで一息ついたところで、理事長が昼寝からお目覚めだ。さっと抱き抱えて散歩に連れ出す。エレベーターを降りてエントランスホールを歩いていたら何やらあたたかいものを感じた。

にゃんと、理事長が抱っこされたままちっこのフライングをなさっているではないか......。

急いで外に出て用を足していただいたけれど、振り向くとフライングの跡が......。お年寄りがトイレ間に合わなくなるってこういうことか? 携帯用のウェットティッシュでは間に合わないのでぞうきん持って来ようと部屋に戻ると、宅急便の荷物が入り口に置いてあることに気がついた。置き配は指定しないのになんだろう。おかしいな。

いや、それより誰かが通る前にちっこを掃除せねばー。大急ぎで掃除を終えて、イヌとヒトの服を洗濯して......ふう。


で、さっきの宅急便よ。

覚えのない荷物だけれど、送り主が漢方薬局だ。見ると、メモ書きがついている。どうやら違うフロアに誤配されたようで、誤配先の方が確認しないまま開封してしまったお詫びが書かれていた。

クロネコさんよー。置き配で誤配はやめておくれ。人に見られたくない物だったらどうするのさ。

それにしても、私何を頼んだっけ?
漢方薬はいろいろ試してみようと思って取り寄せているけれど......。

開けてみると何やらすてきな漢方茶と薬膳の素。が、注文した記憶がない。もしや、私ボケてしまったのかとメールを検索してみたが、その薬局に注文を出した形跡は見当たらない。

しかも、納品書のようなものは入っておらず、送り状などもない。もしかしたら、誤配で開封されたときにひらりと落ちて捨てられてしまったかも。けど、そんなこと聞きに行くのもアレだし......。

どなたかが贈り物として送ってくださったのだろうか?

でも、誰からもそのような連絡をいただいていない。

しかもCHAZEN宛ではなく私のフルネーム宛だから、知らない人ではないと思う。

ナゾだー。
めっちゃ飲んでみたいお茶と薬膳なんだけどなー。ナゾのまま飲めないしなー。

ナゾの荷物が誤配されるという運命のいたずらよ。

お心当たりの方はCHAZENまでご一報くださいませ。

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こちらがフライングの老犬です

気のいい漢方喫茶

昨日の漢方喫茶は、いつもの陰ヨガやワークショップのおまけ的なものから進化して、約90分じっくり漢方のお話をさせていただくものでした。とはいえ、詳しく話し出したら1回ではとても終わらないので、漢方的な冷えの考え方とか、冷え対策の具体例について、さらっと受講対象者に合わせた内容に絞りました。

話そうと思っていたことが抜けていたりして改善の余地は大アリだったのですが、初めから終わりまでみなさん興味深く聞いてくださったので、とりあえず目的は果たせたかなと......、そんなところです。

今回もすごく久しぶりの方が参加してくださったのですが、スタートするなり、「ああ、やっぱりここは ”気” がいい」と懐かしそうに言われました。そう感じるのはたぶんCHAZENと”気”が合うからなのだと思います。気の合う方に来ていただいて私もうれしいです。

先日も、ときどき来られる方から、CHAZENの空気がいつもきれいだというコメントをいただきました。実際には、CHAZENの空気はそれなりに排ガスなどが混じっているだろうし、空気清浄機も使っていませんが、そういう印象をもっていただけることがありがたいです。

私の研修プログラムとして承っている個別の漢方相談も増えていて、みなさん順調に症状に改善がみられています。その経過を見て思うのは、漢方薬をただ言われるままに服用するよりも、ヨガの実践や食事や生活習慣から見直すことで効果が倍増しているということです。うち何人かは以前にも漢方薬を処方されて飲んだことがあるけれど、あまり効き目が感じられなかったそうなので、いかに専門家の処方といえどもそれだけでは残念なことも多いのではないかと推測します。

実はこの10年くらいの間に2回ほど本気で漢方の勉強をしたいと考えたことがあったのですが、医師や薬剤師の資格がなければ勉強したところで使えないと思って断念していました。今はむしろ医者や薬剤師でないからこそのオリジナルな役立て方が見つかったことを幸いに思います。これもシュー理事長のお導きでしょうか。


ところで、漢方喫茶と銘打っているので、お茶を飲んでいただくことがメインだったりします。今回は冷えというテーマに合わせてハニージンジャーシロップにしました。

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シナモン、カルダモン(種のみ)、クローブ、アンド陳皮入り


ちょうどタイミングよく、無農薬で育てた生姜をいただいてあり、星覚さんからベルリンみやげにいただいた蜂蜜もあったので、久しぶりに作ってみました。ずいぶん前によく作ってたけど、近ごろは蜂蜜すら買ってない。いつごろだったかなーとまた旧ブログを見てみたら、2009年でした。

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そう、このころはよくカゼをひいていて、咳用に使っていたのでした。

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これを、まずはお湯割りで、次いでレモンを絞ったり、紅茶に入れたりして飲んでいただいたのですが、スパイスの香りがよくて、身体があたたまり、まさに今回のテーマにぴったりの喫茶タイムでした。「漢方喫茶」というのは、まだ「講座」とかえらそうなことを言えないという遠慮がちなネーミングですが、喫茶にすると受講者にとっても気楽で、なかなかいいアイデアだと思っています。CHAZENのCHAは「茶」ですから、なおさらぴったり。(ちなみにZENは禅ではありません)


次の開催は未定ですが、ぼちぼち続けていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

思い出アルバム

9周年にあたって、「印象に残っていることや思い出深いこと」「衝撃だったことや目に焼き付いて離れないこと」というテーマで練習生全員にコメントしてもらい、それをもとに昔の写真をピックアップしてアルバムを作った。

9年といったら小学3年くらいになるわけで、写真の枚数が多すぎて、いちいち当時のことを思い出したりしながらの作業になり、ついつい夜なべ仕事。なんとか完成し、ゆっくり眠れると思ったのに夜中に目が覚めて「あ、あの写真も入れたい」なんて思ってギンギラギンでまた寝不足。

直前に急いで追加しようと思ったら、写真が出てこない。ブログの記事を検索したけどなぜか見つからない。もう間に合わないので、アルバムに入れるのはあきらめた。

CHAZEN初期のころは、座学のあと何人かでよくランチに行っていたんだよね。特にシューを連れて行けるカナルカフェが定番だった。あるときみんなで談笑していると、「シューちゃん!」という叫び声。飲み終えたビールのカップにシューが顔を入れて底に10ccくらい残ったビールを飲もうとしていたのだ。カップに顔がすっぽり入っちゃっているのに、必死でビールをなめようとしているその犬の顔と「シューちゃん!」という叫び声が忘れられない。

さきほどようやく見つかったブログ。

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それから、目に焼き付いているシーンと言えば、インドに旅立つ朝のこと。確か6時半ごろに出発だったので、ちょっとだけアーサナ練習してから、練習生と入れ替わりに出かけていった。スーツケースを転がしながら道路を歩いていると、オープン当初からの練習生がふたりベランダから「せんせー! いってらっしゃーい!」と手を振ってくれた。

なんだかそれが感動的で。
そして、それは私が五体満足でCHAZENにいた最後の日となり、その後アーサナ道を断念するような事態になったことを思うと、なおさら特別なシーンとして脳裏に浮かび上がる。

9年の歳月はそんなエピソードで埋め尽くされている。先日のブランチ会だって、もはや過去であり、思い出を語る会という思い出になっているからね。

9年で変わったこと、変わらないこと、どちらもたくさんあるけれど、CHAZENを始めたときの「やむにやまれぬ思い」だけは今もこれからも変わらないだろう。

若い時は関心なかったのに、今はお花をいただくととても嬉しい。

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今どきの花束はおしゃれだしね

9周年ブランチ会

思えば2020年1月の新年会が、なんの憚りも心配もなく歌って踊り、笑って喋って飛沫を飛ばすことができた最後のCHAZENイベントでありました。いつまた緊急事態宣言がやってくるのかもわからないので9周年のパーティを、控えめなブランチ会として開催しました。

せっかくなので、お金をかけるより手間をかけたものが食べたい。とはいえ、ポットラックだといつも食べ物が多すぎて食い倒れ的なパーティになるのが今までの経験でわかっているので、今回はお料理担当、果物担当、パン購入担当に分かれてもらいました。

これはいい。
作り手が数名なので、ひとつひとつの手料理を「**さんの作ってくれたもの」としてちゃんと認識し、堪能することができます。しかも、余ったものをみんなでお持ち帰りしたら、最後はきれいに片付いて、フードロス0でした。

映え系の一皿。

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見た目ばかりかお味も最高


全部出しませんが、キャロットラペ、紫キャベツ、明太マスカルポーネ、フムスと、個人的に私好みのものばかりで、メゾンカイザーのパンがいったいどれだけ私の胃袋に落ちていったことでしょう。

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ヤバいわー


名目がティーパーティなので、リンゴジャム、柿のジャム、そしてココアケーキも。

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しっとりして、ウマウマ♡


そしてそして、サプライズのアニバーサリーケーキ!

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感激ですわー


おいしいものをいただきながら、CHAZENの9年を振り返ってみんなで大笑い。お笑いネタのほとんどは、いかに私が練習生にそっけない態度をとっているか、あるいは、いかにドSな指導をしているかに集中していましたけどね。

こんななんでもない集まりが、ほぼ2年間できなかったわけです。そのことに関してはまだ振り返る段階ではないのですが、10周年のときは、これが過去の思い出として語られるよう願うばかりです。

残念ながらこのケーキは食べられませんでしたが、CHAZENの立役者として喝采を浴びていた理事長。

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理事長からのメッセージはやはり「命」


明日で18歳と5ヵ月になるシュー理事長は腫瘍と共存しながら元気で過ごしております。犬生の半分をCHAZENに捧げてきたんですねえ。どうぞ末長くCHAZEN生を見守ってください。

9年間ありがとう

って書くと、もう閉店します的なニュアンスが出ますが、明日からも、たぶんこの先もずっとやってます。

今日で満9歳です。
毎年、よく続いたなと感心しますが、今年はさらに風前の灯でして。しかも都にうまくだまされて休校したのが痛い......。それでもなんとか成り立っているのは、ただただひとえに熱心な練習生の存在ゆえ。ひたすら感謝するばかりです。

話は飛びますが、きょう中医学の勉強中に眠気に襲われたので、しばらくご無沙汰だったプライムビデオのタイトルを見に行ったら、もうすぐ見放題終了の欄に「ニューシネマパラダイス」を発見。ゆっくり映画鑑賞している時間はないので、チラ見だけしたら、しょっぱなモリコーネが聞こえてきただけで滂沱の涙でした。(お年寄り現象)

わが青春(といっても20代後半)の映画なので、当時の私的な思い出が次から次へと浮かんでくるのです。この映画について語り合った友達やら、イタリアのことなどまでが鮮明によみがえってくる。つまり、映画の内容もさることながら、勝手に自分の中で形成された「あのころ」が美化されて滂沱の涙になるわけです。

若いときに、書評や映画評で「冒頭から涙があふれて止まらない」的な表現を目にして、期待してその本や映画を見たのにまったく泣けないし感情移入もしないということがしばしばありましたが、それは経験値が足りなかったせいでしょう。なんらかの共通体験をしていないとその感情はわかないのですよね。

ひるがえって、9周年といって感慨深い思いが湧いてくるのは、そこにかかわった人だけなのだなあと思います。もし、これを読んでいるあなたが、今はじめてこのCHAZENのブログを読んだとしたら、「ふーん、9年なんだ」としか思わないですよね。でも、あなたが9年のうちの数年を共にしてきたCHAZENの関係者であれば、それが長ければ長いだけなんらかの思いが湧いてくるというものです。

9年という歳月はそう大した年月ではありませんが、その程度には重みがあるのだなと感じた次第です。実は2周年のときがいちばん大々的にパーティをやったような気がしますが、それはある意味過去よりも未来、これからの景気づけ的な意味合いが大きかったと今は思います。9年というのは昔を振り返れるようになる年月なのかもしれません。

まだ終わったわけではないので、過去を振り返るのもどうかと思いますが、過去のことはすべて酒の肴です。年月を経ないと得られない楽しみですね。

来週は、9周年記念と銘打った漢方喫茶「冷えと冷えによる症状」を行います。風前の灯ゆえ(!)、まだたくさんお席が残っております。お時間があればちょっと覗きにいらしてください。

www.chazenyoga.com

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この季節だけの陽だまりだらけ

通いにくいけど朝がすてきなマイソール

21日でCHAZENは丸9年になる。
今年はシューのこともあり、また9周年というビミョーな数もあり、イベントモードはないのだけど、CHAZEN9年の歴史が聞きたいというリクエストがあったので、改めて振り返ってみている。

で、オープン当時のブログを見ていたら、9年前の今日、私はこの場所で初めて練習をしたのだった。

chayoga.exblog.jp


引き渡されたばかりのまだ気が満ちていない部屋では、多少なりとも居心地の悪さがあるのではないかと思っていたけれど、むしろいつもの練習場所よりずっと気を感じた。おそらく、それまでは太陽が昇る中での練習をしてこなかったからだと思う。

ちなみにこれたぶん6時すぎごろだろうけど、ちょっと暗かったので電気をつけて写真を撮ったように思う。当時のiPhoneの画質は暗いところぜんぜんダメだったからね。夕方ではない。

上の記事中に「朝昼晩とやってます」とあるのは、最初は毎日じゃないけど昼も夕方もやっていたのだよ。早朝のマイソールが終わったあと11時〜、そして夕方18時ごろ〜。でも始めてみたらいろいろ問題が生じて、ふつうに朝だけのマイソールにしたのだけど、そのあたりのことはもはやよく覚えていない。

それまでチャミソールに来てくれていた人たちは早朝クラスにはシフトできず、ほとんどが離れていった。それまで公民館で夕方練習していた人たちに、早朝の気持ちよさを伝えようとしても無理があったのだと思う。人はみなそれぞれだから、必ずしも早朝に練習する必要はないけれど、私がCHAZENを始めたのは、アシュタンガは毎朝やるものなのだということを伝えたかったからなので仕方ないね。

それは今も変わっていない。みんなが通いやすい便利なマイソールであることよりも、早朝練習の気持ちよさを感じてもらうマイソールであり続けたいと思う。

10年目もCHAZENはアンチコンビニエントです。どうぞよろしゅう。

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こんなオレでごめんよ