CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

9年間ありがとう

って書くと、もう閉店します的なニュアンスが出ますが、明日からも、たぶんこの先もずっとやってます。

今日で満9歳です。
毎年、よく続いたなと感心しますが、今年はさらに風前の灯でして。しかも都にうまくだまされて休校したのが痛い......。それでもなんとか成り立っているのは、ただただひとえに熱心な練習生の存在ゆえ。ひたすら感謝するばかりです。

話は飛びますが、きょう中医学の勉強中に眠気に襲われたので、しばらくご無沙汰だったプライムビデオのタイトルを見に行ったら、もうすぐ見放題終了の欄に「ニューシネマパラダイス」を発見。ゆっくり映画鑑賞している時間はないので、チラ見だけしたら、しょっぱなモリコーネが聞こえてきただけで滂沱の涙でした。(お年寄り現象)

わが青春(といっても20代後半)の映画なので、当時の私的な思い出が次から次へと浮かんでくるのです。この映画について語り合った友達やら、イタリアのことなどまでが鮮明によみがえってくる。つまり、映画の内容もさることながら、勝手に自分の中で形成された「あのころ」が美化されて滂沱の涙になるわけです。

若いときに、書評や映画評で「冒頭から涙があふれて止まらない」的な表現を目にして、期待してその本や映画を見たのにまったく泣けないし感情移入もしないということがしばしばありましたが、それは経験値が足りなかったせいでしょう。なんらかの共通体験をしていないとその感情はわかないのですよね。

ひるがえって、9周年といって感慨深い思いが湧いてくるのは、そこにかかわった人だけなのだなあと思います。もし、これを読んでいるあなたが、今はじめてこのCHAZENのブログを読んだとしたら、「ふーん、9年なんだ」としか思わないですよね。でも、あなたが9年のうちの数年を共にしてきたCHAZENの関係者であれば、それが長ければ長いだけなんらかの思いが湧いてくるというものです。

9年という歳月はそう大した年月ではありませんが、その程度には重みがあるのだなと感じた次第です。実は2周年のときがいちばん大々的にパーティをやったような気がしますが、それはある意味過去よりも未来、これからの景気づけ的な意味合いが大きかったと今は思います。9年というのは昔を振り返れるようになる年月なのかもしれません。

まだ終わったわけではないので、過去を振り返るのもどうかと思いますが、過去のことはすべて酒の肴です。年月を経ないと得られない楽しみですね。

来週は、9周年記念と銘打った漢方喫茶「冷えと冷えによる症状」を行います。風前の灯ゆえ(!)、まだたくさんお席が残っております。お時間があればちょっと覗きにいらしてください。

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この季節だけの陽だまりだらけ