CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

二つあったら迷いになる

民主主義の現代日本においては、好きなように自分の生き方が決められる。職業も、結婚も離婚も、子どもを持つか持たないかも、自由意志で選ぶことができる。もしその選択の自由がなかったとしたら、私などはもう暴れまくって抵抗したに違いないと思うのだが、インド思想を学ぶうちにそれは果たして幸福を保障するものだろうかと考えるようになった。

選択の余地がないということは、どちらかを選ぶという悩みがないことでもある。選択できないことが大いなる悲劇を生むとことも確かではあるが、そういうものだと思って受け入れて生きたほうが、実は楽なんじゃないだろうかと思うこともある。

いや、もちろん今だって私は選択が可能な自由の中で好き勝手に生きているがゆえに、こんなたわごとが言えるのだけれど、ヨガ以前の私は自由ということにこだわったあまりに自由を失っていたような気がする。自分次第でどんな人生も選び取れる。すてきな、輝かしい未来があるという希望は、いともたやすく、失望に変わるものだ。

最近「二つに分かれる以前の」という観念にインスパイアされている。
私たちはいつも「良いか悪いか」「好きか嫌いか」という風に分けて考えるのが習慣になっていて、そこから離れることが難しいのだけれど、その二つに分ける、区別をつける、分別ということが私たちを苦しめる原因となる。だから「二つに分かれる以前の」ことについてカラダで知ることが重要なのだ。

ヨガも禅も究極は、あなたも私もなくなる。区別がなくなる境地を目指して修練をする。「あれ」と「これ」が分かれていなければ、「あれかこれか」と迷うこともない。もともとあれはこれであり、これはあれなのです。いや、本来あれもこれもないというべきか。(バカボンのパパっぽくなってきた)

ものごとは二つあったら迷いになる。

というわけで、CHAZENのマンスリーパスを1種類にしました。「毎日やるのがアシュタンガヨガ」だったら、週3パスはいらないかなと。週3回でも6回でもパスの種類は同じということです。選択の余地をなくして、よりシンプルに、より迷いのないように。

www.chazenyoga.com


春です! 新しい朝の習慣を始めませんか?

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春だからか異様に眠い......