CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

「明日がある」かはわからない

山のCHAZENで作業していたら、自分は最高にバカ者だと気づいて笑えた。日当もらってもやりたくないような仕事を、ない金叩いて買っているなんて、大バカ者すぎる......。大丈夫か、オレ?

けれど、やりたいとかやりたくないとか、意味のあるなしではなく、そこにあるのはなんとかせねばならない問題の山積みだけ。頭を働かせる前に身体を動かさなければいけない。

究極の「今」を生きているだけ。
何かを取りに行った場所で問題を発見して格闘し、本来の用事を忘れるということの連続である。清掃の入っていない中古の家を快適に使えるまできれいにし、手入れのされていない庭を整えようなんて、ちょっと前の私なら真っ平御免だっただろう。そんな厄介なことに寝食も忘れて没頭している自分が不思議でたまらない。

このパワーはどこから来るのだろう。

シューの右目はすっかり白くなってきて、視力もだいぶ奪われているみたいだ。視界も狭まり、数メートル先の私も認識できない。それでもまだなんとなくは見えていて、カンを頼りに敷地内を楽しそうに探索している。イヌはヒトの4倍の速さで年を取るから、来年はまずまったく見えなくなるであろう。

だから今、やらねばならぬ。

最近、小さな命が奪われる事件が多いけれど、どんな若い人だって明日があるかどうかはわからないのだ。高齢のイヌやアラカンの自分に明日がある可能性はずっと低くなる。ちょっと前に大学時代の親友を亡くしたこともあり、なおさらその思いを強くしている。

♪あし〜たがあ〜るぅさ〜
って歌は元気が出るので好きだけど、一時しのぎのカラ元気にしかならないんだよね。

ポジティブでもネガティブでもなく、ただ今を精一杯生きる。
明日があってもなくても、今この時を一生懸命生きる。

明日はわからなくても、たぶん陽はまた昇る。

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偉大なるスーリヤよ


作業はエンドレスに続くけれど、駐車スペースでもあるアプローチはとりあえず完了した。落ち葉を掃いて雑草と根っこについた土を取ると、砂利の層が出てきて、まるで発掘調査のようだった。

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車が置いてあった場所だけ草が残っているビフォーの状態


庭はほとんど手つかず。前週グリーンだった大手毬の花が白くなっていた。

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放置されてもちゃんと花を咲かせる


ほんとうに私はいったい何をしているのでしょうねえ。
よくわからないけれど、今週末は腐ったウッドデッキをバラしてみるつもりでおるのです。解体の見積をもらうつもりでメールまで書きかけたけど、まずやってみてからでも遅くないなと。

こうなったら徹底的にバカ道を進もうと思うのであります。