話は2年前の禅の旅に遡る。
一行は糞掃衣を縫うお手伝いをしていた。
ちなみに糞掃衣とは......?
そのまた一年前に私が出会った糞掃衣のお話はこちら。
その後あのときお手伝いした人だけでなく、CHAZENの禅な人たちがパーツの縫い縫いを分担したのだった(イメージ的には千人針)。時は流れてその糞掃衣が3年がかりで完成したとのことで、応量器王子こと亮雲さんが欧州ツアーの帰り、東京滞在中にそれを見せに来てくださった。
また前説になるが、応量器王子についてはこちら。
タイミングよく坐禅会を設定することができ、直前の告知だったにもかかわらず「王子」の言葉に引き寄せられてか(違いますってば)たくさんの方が集まってくれた。
まずは坐禅を一炷。
シュー部長がずっと寝息をたてて寝ていたことから、終わったあと「狗子仏性」という禅の有名な公案に対する道元禅師の見解についてお話いただいた。
おお、法話チック。お坊さんっぽいわー。(お坊さんだから)
そしていよいよ糞掃衣の登場。以下写真は一部、CHAZENの激写部長ことY嬢撮影。
じゃん。
クローズアップしてみると......
糞掃衣とはお袈裟のことだけれども、これは特別な法要のときにしか着けないのだそう。そういう場に居合わせることもないと思われるのでこの場で着けていただいた。
縫った人たちも感慨ひとしおでしょう。お袈裟を入れる袋には縫った人の名前が書いてあるですよ。
さて、糞掃衣拝見のあとは茶話会。
前日に田んぼの草取り部隊がもらってきた山のようなゆでもろこしがおやつ。なんでも軽トラ一台分のとうもろこしがあって、好きなだけ持っていけということだったそうな。
今にもかぶりつかんばかり。
でも王子は犬好きなんだって。ふふ。
2年前の、縫っているところを探して禅の旅の写真を見ていたら、みんなすごくいい顔していて、楽しかったなあとなつかしく思い出された。糞掃衣のおかげで2年後にも禅の旅が味わえた気分。