CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

強くしなやかに

びっくり級の台風だった。
何が心配って、みんなで育てている稲たちが無事かどうかだ。

が、この台風でも、SOSA PROJECTの田んぼでは稲たちが倒れもせず持ちこたえたそうな。東京よりさらにすごい風だったであろう中、稲たちよ、よくがんばった。なんだかいじらしい子たちだ。

先週末に行ったとき、CHAZEN田んぼの稲たちは特にしっかり立ってるように見えた。私が口うるさく「脚を強く」って指導しているのが稲にも伝わったのかな、なんて冗談を言っていたのだけど。

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なんならバンダもしっかり入っているような......


ヨガでは「大地に根を張るように強く」ってよく言うのだけど、それがゆらぎのない自分自身をつくっていくベースになる。そこから伸びやかに天を目指して伸びていく。ただ力んで立っているのではない。大地にしっかりと根ざしたら、あとは自由自在にどの方向にでもカラダが動いていく。そのしなやかさがあるがゆえに、ほんとうの強さが発揮されるのだ。

ヨガというと多くの人が柔軟性を思い浮かべるけれど、柔らかいだけではすぐにへたれてつぶれてしまう。強くても硬ければポキっと簡単に折れてしまう。筋トレのように特定の筋肉を強化するのではなく、カラダをすみずみまで鍛えたり可動域を広げたりすることで、変化にも柔軟に対応できるカラダをつくる。それがメンタルにも作用していくのがアシュタンガ的ヨガシナリオなのだよ。

風が吹いたら風に吹かれ、雨が降れば雨に濡れながら、お天道さんを目指して生きていくっていうのが、最強なのだと思う。不運にあっては不運を受け入れつつ、光を目指して自分の脚でしっかりと立つこと。

稲は偉大なるグルだね。

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実るほどコウベを垂れる稲穂かな


ところで、CHAZENのベランダでは高さのある植木は普段から手すりに麻ひもで縛ってあるのだけど、それらは軽くぶっちぎられて倒れていた。直前に縛ったユーカリはセーフ。しかし、想像だにできなかったのは、ウッドパネルが剥がされて奥のほうまで飛ばされていたこと。

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ガラスに当たらなくてよかった


来週のワークショップでは、強くてしなやかなカラダを目指し、アシュタンガヨガのシークエンスを離れてさまざまなアプローチでカラダを動かしてもらうつもり。きのうの朝なかなか強風が収まらなくて、今日は誰も来ないだろうと(二人来たけどね)、そのシークエンスを考えながら練習してたらめちゃ楽しくなった。たまにはこういう練習もいいなあってね。けど、自分のカラダがまだぜんぜんポンコツだということにも気づいたので、お手柔らかに行きます(当社比)。