CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

プリミティブに還る

カラッと晴れるのが冬なのに、このところ空はいつもどんより。世界終末時計もぐっと進んだそうだし、リアルに地球の将来を案じてしまう。

今朝、目が覚めたら頭痛がして風邪の様相。
きのう雨の中を外出して邪気が入ったのかもしれない。マイソールクラスが終わってから断続的に寝続けて復活。あっためることと眠ることで軽い風邪はよくなる。それは身体からのアラートなのだから。

元気なときはたとえ昼寝してもせいぜい30分くらいだ。起きようとしても起き上がれなくて何時間も眠れるのはあきらかに異常だし、きのうやたらと果物やヨーグルトが食べたくなったのもふだんにはないこと。すべて身体から出された指示である。もしそれがデジタルで表示されたら「休息セヨ」とか「水分とビタミンを摂取セヨ」というものね。

CHAZENはよく言えばユニーク、自虐的に言えば風変わりなヨガスクールだけど、この展開で私はいったい何をしようとしているのか立ち止まって考えてみた。ひとことで言えばこうだ。

より原始的なトコロに還って身体の感度を上げ、心身を調えること。

たとえば、「風邪を引いたらしい→薬を飲む」という多くの人がなんの抵抗もなく行っていることを見つめなおし、自分が自分専属の医者になって処置をする。場合によっては、病院に行くべきかもしれないが、それを見極める力をつける。そういう身体とマインドを磨くのがCHAZEN学園の理念である。

なぜって、そういう身体があれば自信がつき心も安定する。こわいものも不安も減少する。

アシュタンガヨガのマイソールスタイルすなわち自主練形式というのは、自分で自分の身体と向き合うのに最適だ。坐禅はそれこそ回向返照の退歩を学すべしのとおり、原始の自分に立ち返る作業である。

さらには、みんなでお米作りを経験したのも、リトリートを始めたのも、より原始に還る経験を通じて身体の感度を高めるという目的のため。

たとえば、お山で火を焚いていると、これこそが現代人に必要な実践ではないかと思えてくる。いかに薪に火をつけるか、いかに危険を避けて温かさを得るか。あれこれ工夫したり、試行錯誤を繰り返すことで、なにかしらの身体感覚が発達していくのだと思う。そしてそれが知恵になる。

もはや原始の暮らしに戻ることなどできないけれど、電子機器に頼らない素の身体と感性、安定した心があれば、毎日は生き生きと躍動し、満足感の高いものになると思うのだ。

自分の手を動かして、自分の頭で考えて、暮らしを作ったら。
大地と、空と、水と、火と、風を感じて生きていけたら。

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炎のダンスに魅せられる


今年のテーマは「プリミティブ」ってことで。

その基本となるのが朝のヨガ習慣。これがあると、必然的に生活リズムが自然に近づくので、思考やマインドも調うわけです。夜明けも明るくなりつつある今、朝ヨガ習慣はじめませんか?

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