CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

ヘーミッシュ先生のブログ

ごきげんよう

日記と称しているこの投稿が「手紙」形式であることに今さら気づいた。35日目の山籠もり日記です。

ゴールデンウィーク満喫中につき、じっとパソコンの前にいたらやや冷えてきたので、チップとデールのカフェでお茶。

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固まっているお客さんが......

......と思ったらすでに暑すぎて再び室内に退散。シェードやパラソルを用意せねば......です。


先日からアシュタンガヨガロンドンのヘーミッシュ先生のブログを読んでいます。ロックダウンでクローズしてから毎日、自身や家族のこと、思い出話などとともに「マハーバーラタ」のストーリーを連載されているのです。

マハーバーラタ」というのは「バガヴァッド・ギーター」がその一部となっているインドの壮大な物語。CHAZENで読んでいる岩波のギーター本では前書きのところに書いてあるギーターに至るまでの経緯、登場人物が多くてわけわかんないと読み手を挫折させるあの部分を、ダイジェストストーリーとしてブログに書いているのです。

さすが。こんなときでもなければ、多くの人は読む気にならないでしょう。いつもギーターの第一回で私が「あれやこれやのいろいろなことがあって戦争が回避できないところまできてしまった」としか説明しない、ホントにあれやこれやがあって......というお話です。これ、すばらしい「ロックダウンの友」になっているのではないでしょうか。

英語ですが、興味があればぜひ読んでみてください。3月19日までold postsを遡ると最初から読めますよ。
http://astangayogalondon.com/category/blog/


ちなみに、ステイホームなGWのお供には、アシュタンガヨガロンドンについて書いたこちらもどうぞ(日本語)。自分で読んで無性にロンドンに行きたくなりました。
chayoga.exblog.jp


ヘーミッシュ先生といえば「午前1時に起きて自分の練習してから指導」という超人なのですが、34年間のアシュタンガライフで練習しなかった日は両手で数えられるほどしかないと書いていらっしゃいます。普通の人は1年でもう両手の指どころではないはずです。また今でも週のおわりになるとカラダが悲鳴をあげるというくらいアーサナ練習を続けているそうで、感服いたします。

長年アーサナ練習を続けたあとは、アーサナの路線は卒業して別のプラクティスに重心を移すアシュタンギも多いかと思うのですが、ヘーミッシュ先生はまだ現役バリバリにアーサナを練習していらっしゃる。それでいてまったくアーサナ至上主義ではないのです。

おそらく、最初から「達成」とか「獲得」の欲が少なかったのではないかと推測しています。純粋に練習を続けてきただけだから、どんなにアドバンスのポーズも太陽礼拝と同じようにただ練習できるのではないかと、ブログを読んでいてそんなふうに思いました。

ポーズがヨガではないとはよく言われますけれど、ポーズもヨガであることは間違いなく、どういうふうにポーズを練習するかでただの体操になるかヨガになるかが違うだけなのですね。

ヨーガ・スートラに書いてある八支則(アシュターンガ)に基づいて修行を進めることをaṣṭhānga mārgaと言います。mārga(マールガ)というのは道という意味です。ヘーミッシュ先生は忠実にパッタビ・ジョイス・マールガを歩んでこられた人なのですね。

今やアシュタンガのアーサナ練習は私にとって、舌洗浄や鼻うがいと同様の浄化の習慣であり、どちらかというと禅マールガに傾倒している私ではありますが、どのマールガがいいとか悪いということではなく、どれだけ純粋にそのものになって道を進むかの問題なのだと思います。

CHAZEN生の多くが今、アシュタンガを練習していてよかったと心から思っているようです。みんな精神的にも安定しているように見受けられます。

そして私は、ギーターほか座学のオンラインクラスを考え始めています。まさかのオンラインクラスですが、柔軟に、前向きに検討してみます。

それではまた近いうちに。