CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

ホメオパシーの出番

先日、発作まではいかないけれど、シューが一晩中眠れないことがあった。これはいよいよ獣医さんに診てもらうしかないかと思ったとき、おそらく以下のような展開になるであろうことを想定した。

  1. 発作の状況などを伝える
  2. 検査する
  3. 数値を見て病名がつく
  4. 一定期間薬を飲んで再び検査する
  5. 以上を繰り返す

17歳の犬なのだから、検査をしたら悪いところはいくらだって出てくるだろう。人間と同じで、それに対して診断が下され、治療のための薬が処方される。これは至極真っ当なことであって、たいていの人ならだからこそ安心すると思う。

しかし、私には引っかかるのだ。
以前クッシング症候群と診断されたが、「病気になった」というより「病名が付けられた」だけなのではないかということ。私の見立てでは、あれは過度のストレスによる一時的な症状だったように思えるからだ。だから言われたとおりに薬を飲まなくても治った。ホメオパシーで崩れていたバランスが調ったのだと思う。

「病は気から」というけれど、犬の病も気から起こっているのではないか。

それで、獣医さんに行くのは次の段階でいいなと判断し、まずはホメオパシーを試してみることにした。

ところで、ぐぐったりするとすぐにわかるけれど、ホメオパシーは日本の医学界からはそうとうな鼻つまみ者にされている。昨今話題になっている日本学術会議など「全面否定」しているのだ。なぜそこまで全面的に否定するのだろうと思うが、普通の医者は上記のような数値に基づいてしか診断できないからだろうと想像してしまう。だって、3分診療と言われる中で医者は人なんて見てないもの。物理的に人を見る時間がないから、人を見れなくなってしまったのだろうと思うけどね。で数値を見るしかないから、ヨガでいう直感力はどんどん退化していき、ますます人は見られなくなる。
(お医者さんが悪いわけではありませんし、その働きぶりには感謝しております)

この方法はわかりやすい病気には極めて効率がよく、治療効果も高い。けれども、原因不明の、因果関係が明確でない、「気」が多く関係する病気には、マトはずれになることが多いように思われる。

私はホメオパシーについてきちんと学んだことはないけれど、遠巻きに見てきた結果、ホメオパシーをどういう場面で使うべきかが、自分なりに決まってきたような気がする。そのひとつが「因果関係が明確でない」ものなのだ。

たとえば、私は薬を絶対使わないなどとは思っていなくて、それが効果的と判断すれば抗生剤やステロイドだって使うこともある。でも、痙攣の発作は神経系の異常だから、薬を飲んでも副作用のリスクのほうが高くなる可能性があるような気がした。だとしたらホメオパシーを試す価値大アリだ。

それで動物のホメオパシーについて調べて、当てはまりそうなレメディをピックアップし、ホメオパスの先生に在庫を確認したのだった。

そうしたら、シューのことをよくご存知の先生が「ちょっと違うような気がする」と別のレメディ「パルサティラ」を勧めてくださった。パルサティラは使ったことはないけれど、基本のセルフケアレメディのひとつ。で、さっそく手持ちの本を開いてパルサティラの項目を見たら、あまりにもシューにぴったりなので大笑いした。人間用の本ですけどね。

Pulsatilla(パルサティラ) 日本での一般名称:セイヨウオキナグサ

適している心の状態:
かにかまってもらいたくなる状態に適しています。ささいなことで泣いたり、嫉妬したりしますが、他人からの慰めや励ましで、すぐに回復します。気分が変わりやすいのも特徴です。

  • 見捨てられた感じがして不安になる
  • つねに人にかまってほしい、甘えたい
  • すぐに泣くが、泣いたあとは回復する
  • 愛情や励ましを受けると、すぐに立ち直る
  • 気が変わりやすい


「ニールズヤード式セルフケアのためのホメオパシー河出書房新社刊より


シューの根本レメディかもしれないww

ホメオパシーでは数値ではなく人(犬)を見て判断するのです。
おもしろいでしょ?


大笑いしてから気づいたのだけど、発作が出たころ私ずっと忙しすぎて必死だったから、かまってあげてなかったなと。

ソレだ。

11月の終わりにお山に行ったときも、ずっと放置されていて、最後帰り際に申し訳程度に近所を歩いただけだったな。

f:id:chazenyoga:20201222200655j:plain
恐ろしいほどどんぐりがいっぱいだったね......


ここ数年、シューが寂しがらないようにと、インドはもちろん国内も諦めて、一泊たりとも留守にはしないできた。だけど、感覚器官が衰えた今のシューにとっては、私が家に居るのかどうかは、触れるくらい近くにいない限りわからないのかもしれない。つまり、私がシューにかまわずに何か仕事に没頭しているときは、シューにとって留守番と同じようなものなんだろうな。

ごめんよ、シュー。

そういうことに気づけただけでも、ホメオパシーにしてよかったと思う。
病気になるのは何かバランスを崩すような原因があるからなのだ。それに気づかないまま、生活習慣を見直すこともなく、検査して数値に基づいた副作用の強い薬を飲んで、というのが現代の常識だとしたら、私はやっぱり非常識な人間のままでいたい。(健康診断を拒否し続けて10年以上だしね)

この冬は、気持ち悪いくらいシューにベッタリしてみようかなー。なんならシューちゃん依存症かよってくらいに。


でっきるかな〜。


でもね、最近はちょっとした外出がしやすいのだ。
というのも、排泄を済ませ、お昼ご飯を食べ、あったかくしていれば、3時間くらいは昼寝しているから出かけたことに気づかない。

帰ってきてもまだ寝ているので、死んでるんじゃないかと思ったりする。

f:id:chazenyoga:20201222201531j:plain
思わず息してるか確かめてしまう