CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

食べるくすり

この夏をなんとか「正気」で過ごすために、徹底的に胃腸(中医学的には脾胃)を大事にしようと決めた。食べすぎないということは常に心がけている(けど実行できない)けれど、さらに「ムダなものを極力口にしない」ことを心に誓ったのだ。お茶を飲むと食べたくなる団子とか煎餅、クッキー、おやつパンなどはもちろん、外食やスーパーでつい買ってしまうお惣菜なども、夏の間は控えることにした。

消化力が落ちているのに、ついいつもの量を食べてしまったり、脳に血が回らないポーっとした状態を咀嚼することで改善しようとしたり、食べてサンスクリット語と格闘するときの眠気を覚まそうとしたりする(逆効果でしかない)習慣を今年こそはやめよう。ムダに内臓に負担をかけることなく、身体に気血がめぐるものを効率よく食べるのだ。

漢方スクール併設のショップで売っているクコの実とか、ハトムギの煎ったものなどもいろいろ試している。まだ漢方薬の勉強に至ってないので、今は生薬にもなる食材をどのように食べるか実験中。
 
そのなかでヒットだったのが健胃効果のあるナツメ。これはいい。レシピにはリキュールを入れるとあったのだが、現在のわが家にはそういったものがないので、某嬢特製のカリン酒(分校の庭でとれたカリンの)で煮たらこれが最高に当たりだった。食べるお薬がおいしすぎてヤバい。

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シロップごとヨーグルトにかけるのもよし


気温が高いと朝はさほどお腹がすいてないので(冬は必ず飢えている)、今朝はマイソールのあと黒ゴマ豆乳バナナジュースなど飲んでおいて、お昼過ぎにお腹がすいてから食事の支度をして食べることにした。

で、今日のランチ。

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根菜たっぷりのサラダ


黄色は五臓のうち脾胃によい食材の色で、赤は心によい。

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夏野菜たっぷりの冷製リゾット

え? お店の料理みたいって?

はい、そのとおりです。

実は、お昼作ろうと思ってお米を浸水させている間に用事を思い出して、お米放置して出かけてしまい......。暑い中歩いていたら某イタリアンのランチメニュー「魚介と夏野菜の冷製リゾット」に目を奪われ......。外食禁止令のこと、浸水させてしまったお米のことを思い、しばし葛藤した末、掟を破ることにしたのだった。

というのも、サラダといいリゾットといい薬膳的なメニューだなと思ったの。レンコンやトマトは薬膳レシピの定番食材だし、自炊だと種類豊富な野菜は食べられないのでちょうどいい。それに、黄色い野菜をと思って買ったかぼちゃだけど、食べ切るのにちょっと苦労する。

浸水させてしまったお米はとりあえず炊いて、明日冷や汁に......するつもりだったのだけど、白胡麻と青紫蘇のおにぎりにしたらつい食べてしまった(お米ならいくらでも食べ切れてしまうのがよろしくない)。

毎日のごはんが「気」になり、「血」になり、私たちの生命となるのだけど、五臓の働きに問題があると食べたものが気血になって全身に行き渡らないのさ。

心養生(心をととのえること)、食養生(食べること)、動養生(身体を動かすこと)、休養生(休息すること)が養生の基本。これらのバランスがととのうことで真の健康が得られる。心養生と動養生はCHAZENのメインテーマだからして、やっぱり課題は食養生

今まで何やっても解決しなかった「夏の病」が食養生漢方薬で克服できるかも。


ムダなものを一切食べない(もらえない)のが、理事長流長寿の秘訣でしょうか。

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&女子に可愛がられることでしよ