CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

プチ断食の会を終えて

断食は多少なりとも健康上のリスクを伴うものなので、安易に他人に指導するものではないと考えているが、今のCHAZEN生に限定するならば可能ではないか。体力や状態を把握しているのでリスクがかなり低く、体調不良があっても対応できるだろうと判断してCHAZEN初の断食プログラムが実現した。漢方や中医学を学んだことも実現を後押ししたと思う。

断食を体験してもらうことがまず第一。そして断食の方法を知ってもらうことが所期の目的であった。断食はただ食事を抜けばいいというものではない。ただ食事を抜くだけなら、休みの日に昼まで寝ていて食べないとか、忙しくて食べ損ねたのと変わらないからだ。それだと「離欲を伴わない修練」と同じになる(先日のスートラ復習ね)。

しっかりプログラムを組み立てて、前日から準備を始めて1週間は少食が守れるよう食事の記録をメモするという形をとった。断食のやり方はさまざまあるが、今回は「約24時間水分以外はとらない」というラクでありながらしっかり浄化できる方法にした。結果的にリスクは最小化され、効果はちゃんと出た感じがあるので、妥当だったかと思う。

参加者6名のうち4名は、家族の食事を作りつつ自分は断食というパターンでみごと完走した。すばらしい。これで家族がいるから断食なんて無理という言い訳はできないことが証明されたね。何をやるにしても、やる気になれば、その気になれば、できない理由はなくなる。

初日は、マイソール練習後に各自軽く食べてもらって断食に入り、オンラインで2時間ごとに30分ずつセッション&フォロー。翌日のマイソールはそれぞれの体調に合わせて軽く。その後みんなでお粥をいただいて、一旦終了。その後はまた各自で少食を続けてもらった。

断食中ほとんどが一時的ではあってもだるくなったり、頭が痛くなったりしたが、ひとりだけあまり空腹感も感じないまま、翌朝絶好調だった人がいた。絶好調でも練習はハーフプライマリーまでで止めたのだけれど、翌日筋肉痛になったそうだ。調子がよくて筋肉がしっかり使えた感覚があったという。これはよく見られる現象で、一種の断食ハイだと思う。めっちゃ元気になっちゃうのだよ。

最終的には全員が体が軽く調子がよくなったことを実感したけれど、それは傍目にはわからない。が、柔軟性がかなり増した人がいて、アジャストしていた私が断食効果すごっ!と体感したケースもあった。

さらには、好転反応が著しく表れた人もいた。持病の腰痛&鼻炎がどっと出て、いずれも翌日には消えたという。そして、それらの「毒」が出たあとには肉体だけでなく、精神的なモヤモヤまで晴れてスッキリしたそうな。

翌日から絶好調の人がいるかと思えば、好転反応が出てからの人もいて、タイミングや経過は十人十色。そこがまた興味深い。個人差はあれども、参加した人たちは断食の効果の大きさを身をもって知ったであろう。

また断食ついでにお菓子やコーヒー、アルコール、さらには、インターネットやテレビ、SNSからも離れてもらったところ、効果が顕著に表れたという声が複数あり、断食の効果が食生活だけでなく日常全般にも波及することを実感した。

以上、断食プログラムは想像よりもはるかに意義深かった。各自が自主的に実践できるようになるのが目標ではあるけれど、それにはそれなりの覚悟と意志が必要であることも承知しているので、そう遠くないうちにまた開催したいとは思っている。

理事長次第かなー。

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発作明けの理事長(1月12日)