CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

出会って、めぐって、やる気になって

理事長が元気に18歳8ヵ月の月誕生日を迎えられて、干からびる寸前だった私もうるおいを取り戻し、ぼちぼち動き始めている。世の中は暗くなる一方だけど、個人的には明るい光が差し込んだ今週である。

ひとつめは、某嬢がオンラインセミナーの情報を知らせてくれたことから始まった。テーマが ”仏教学と物理学から「世界の基本法則」を探究する”というなんとも興味深いもので、すぐに申し込みをした。

が、物理学? 私が最も苦手とする分野ではありませぬか。 ま、大規模のオンラインだから、ダメなら寝てるとか消えるとかでよいかということで参加してみたら、意外にも仏教学の話よりむしろ物理の話がおもしろかった。

食わず嫌いはいけませんな。
私がふだん回避している方面に、どれだけお宝が隠れているのだろう。きっとそっち系意識の高い人はご存じでしょうが、大栗博司先生の存在を私は知らなかった。たぶん私には想像ができないほど頭脳明晰な天才肌の人に違いないが、物理がわからない人でも要諦が理解できるようなお話だった。その要諦がまたシャープに切れている。真に「頭がいい」というのはこういう人のことである。

世界の基本法則というよりは宇宙の基本法則と言ってもいいようなワクワクするお話を聴くうちに、もしもこういう物理の先生に出会っていたら、物理が嫌いではなかったかもしれないし私の人生も少し違っていたかもしれないと妄想した。


これだけでもずいぶん活性化されたのだけれど、さらにもうひとつ、今度は対面での講座を受けに行き、興味深い鍼灸の話が聴けた。

こちらはマニュアル的な内容を想定していたので期待はしていなかったのだが、まったく型にはまらないレクチャーで、解剖生理学まで踏み込んだ専門寄りの話が聞けてすごく得した気分。

中医学の学校ではただいま鍼灸学を学んでいる。入学したときから鍼灸学を楽しみにしていたのだけれど、ツボの取り方や効能などを教科書どおりに進んでいくだけなので、単調でひどく退屈。はりきって覚えようと思った経穴の名前も習ったそばから忘れていく始末......。

そんなときに生きた鍼灸の話が聴けたので、なおさら楽しかった。先生にも受講生にも、よそよそしいビジネス臭が感じられなくて、CHAZEN的なざっくばらんさが好ましかったのだ。マニュアル的な講義はオンラインで十分だけれど、先生の人柄やクラスの雰囲気などは空間を共有しないと嗅ぎとれない。

やっぱり、ナマで人と接触しないといけませんな。
その場のノリで発生する雑談めいたもののなかにこそ、大事なヒントが詰まっていたりするのだから。

それにしてもお灸はすごい。免疫がかなり高まるらしい。末期ガンの患者さんの腫瘍マーカーが即効でダダ下がりしたり、白血球が増えたりするらしい。ガンそのものが治るというとアヤシイけれど、ガンと闘うための免疫力を高める効果があるというのは納得だ。

大いに啓発された私の気血水はじゃんじゃかめぐり始めた。鍼灸みたいに刺激が入ったことにより、澱んでいたものが流れ出したのだろう。寒いせいもあるけれど、やたらお腹が空いて、行きに握り寿司、帰りに天ぷらうどんとごはんという糖質重ね喰いのご乱行をしたけれど、瞬く間に代謝されてしまった(ような気がする)。めぐっていれば悪いものは溜まらない(はず)。

当然「やる気」もめぐってきたので、アーサナのワークショップと漢方養生ヨガのクラスを追加しましたよ。3月はスペシャルクラスでパッツパツです。お待ちしております。


最近よく歯を見せて寝てる理事長にもがんばってもらわないとね。

90歳でも歯は1本も失っていない