CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

345/410なう

もういつのことだったか覚えてませんが、「禅の旅」の帰りのワゴン車内でのことでした。茶禅会で『正法眼蔵随聞記』を読みたいという声が上がったのは。ひとりではとても読めないからみんなで読みましょうみたいなノリだったと思います。ほんなら読んでみっぺか、ということでお坊さん不在の茶禅会で1話ずつ読む試みが始まりました。

正法眼蔵随聞記』とは、道元禅師がお話しされたことを弟子の懐奘禅師がまとめたものです。

道元禅師の著書『正法眼蔵』とは違って難解なところはほとんどありません。ひとつだけ、禅の公案の知識がないと理解できない難所がありましたが、ほとんどは口語訳と注があればわかる話です。ところが、ときどき「は?」とか「で?」という感想しか出てこないような、とらえどころのないエピソードに戸惑うことがありまして。端折ってまとめてあるのでエピソードが飛躍しててわからなかったり、800年前の話なのででニュアンスがわからなかったり。

それでも道元禅師のおっしゃられることはだいたい決まっているので、前後の文脈がつながらなくても何がキモなのかわかるようになり、どんなエピソードでも枝葉末節こだわらなくていいことがわかりました。たとえば、長いつきあいのある家族とか友人とかだと、前後がとんでいたりしても何を言いたいかわかるという、そんな感じに近いと思います。

理解するのには愛が必要なのかもしれない。
今ふとそんなことを思いました。

昨日から始まった60分で随聞記だけを読むオンラインの会は、坐禅も茶話会もない分、かなりマニアックな会なのかもしれません。始めてしまったからには最後まで終わらせたいと、このような形になりましたが、ちゃんと参加してくれる方がいるのはほんとうにありがたいことです。

星覚さんの糸島の道場ではいよいよ接心が本格化して、天龍寺と同じ毎月19日〜25日に行われているそうです。しかも、接心中ずっと断食をしているのですって。断食すると眠くないし、いくらでも動けると大絶賛されていた星覚さん。いやいや、かないません。こちらヨガ道場ですのに、おままごとみたいなプチ断食で大騒ぎしていることがお恥ずかしい。

解説を除くと410ページある本ですが、ただいまP345まできました。読み終えるまでまだ10回くらいありますので、ぜひご一緒に。本をお持ちでない方も参加いただけます。オンラインですので、初めての方もぜひお気軽にどうぞ。次回は土曜日の早朝に開講の予定です。日程決まり次第お知らせいたします。

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2月もおわりだよ。あーいそがしい