11月12日はシューさんの一周忌でした。
10月ごろから去年のことを思い出しては気持ちがぞわぞわしていたのですが、この日はちょうど東京に行ったので、当日は意外にケロッとしておりました。
東京ではマイソールと「心と身体をととのえる」ワークショップ、そしてインド薬膳カレーのお店でランチというスケジュールで楽しい時間を過ごしました。神楽坂のCHAZENだったら定員超えになっていた数の人たちが集まってくれ、よき時間を過ごしたのでした。シューちゃんの写真をプリントして、参加したみなさんへのおみやげにしたのですが、参加者とシューが一緒に写っているものを探しながら、あんなことこんなことに思いを馳せる時間もまた楽しいものでした。
犬のいる「へんなマイソール」でしたけど、それがCHAZENのあたりまえだったので今となってはなんとも思いません。
それよりも、1年たってもなんの違和感もよそよそしさもなく、みんなで集まって練習し、食べて笑っておしゃべりしていることが奇跡的に思えてくるのです。シューも私も、そこにいるみんなが、満ち足りて幸せだなと思いました。
ありがとうございます。
この日は東京も寒いということで、めずらしくお山との気温差がわずかな日で、冬の服装で行っても大丈夫なありがたい日でした。しかし東京が寒いならお山は完全に冬。昨年、シューに寒い思いをさせてしまったので、命日までは私も寒さに震えて過ごそうと決めていたのですが、昨日から薪ストーブはじめました。まだ序の口なので焚けばすぐにあたたまり、ぬくぬくしたあたたかさがしばらく続きます。薪は切って割って乾かして運んで......と用意するのがたいへんですが、薪の火にはそれを超越するよさがあります。寒さが一段厳しくなったがゆえの暖かさを味わいました。
そんな今朝、起きたら水が出ない! 一滴も出ないのです。共同で管理している井戸は、たまに停電や不具合があるのですが、夏場は必ず汲み置きを用意していたのに、雷も鳴らない最近はその観念をまったく忘れていました。
明るくなるのを待って、顔も洗わずに(洗えずに)復旧作業を試みてみようと井戸のポンプ室へと歩いていたところ、モルゲンロートに染まってえも言われぬ美しさをたたえた甲斐駒ヶ岳が目に入りました。
こうしている場合ではない!
引き返して、甲斐駒ヶ岳がいちばんよく見えるスポットへ走りました。
ありがとう断水、です。
いつもどおりお水が出ていたら見ることのなかった景色が見られました。
これもそれも思し召しです。
欲をかくことなく、天の計らいに感謝して、楽しませていただこうと思います。
ひとつ区切りがついたので、毎月12日に更新していたこのブログですが、これからは日程を決めず、気の向くまま更新しようと思います。どうぞたまに覗きにいらしてください。