CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

にんじんだもの

昨日、陰ヨガ&夏の養生法のスペシャルクラスを終えたあと、どっとだるさが押し寄せてきたんですよ。ブログを書いてはみたものの頭も働かないし、どうにも具合が悪い。で、ヨガマットに移動して血流を改善するストレッチなどしていたのですが、なんとそのまま力尽きて寝てしまったのでした。

初めての漢方ワークショップで気を使い果たしたのか、自分でも陰ヨガのポーズをところどころ実践したので毒が出たのかわかりませんが、夏場のわが体調は予測不能です。そして、こういった自分の体調不良があるからこそ、その改善方法を見つけることに興味が尽きないのだとも思います。

先日、血流測定というのをしてみたら、とんでもなくひどい数値でした。夏になって気温が上がるとたちまち身体中の流れが悪くなるのは特異体質なのかもしれませんが、むくみに悩まされている人は多いと思います。それで今回は、血液やリンパを流すことをテーマに、ポーズに入る前に足先から腿までのマッサージを取り入れたり、鼠蹊部と脚の内側にある経絡を刺激するポーズを中心にシークエンスを組み立ててみました。

f:id:chazenyoga:20210723141751j:plain
インヨガ転じてイヌヨガに


さて、陰ヨガ終わったあとは漢方のお茶とナツメのカリン酒煮、ほうじハトムギで一服しながらのミニセミナー。

あらかじめ想定していたことですが、陰ヨガ終わったあとはみなさんあちらの世界に行っておしまいになります(スパでマッサージを受けたあとの、まどろんだあの感じ)。なので、私もトーンを落としてまったりとしゃべります。

積極的な質問など出てくる気配はなく、何を言っても「ふぇ」とか「ふにゃ」という反応しかありません。

ところが、あるところで急に目が光ったのです。

ハンドアウトに夏におすすめの食材などを書いておいたのですが、その中に「高麗人参」を入れておきました。というのも、ちょっと前まで体調悪くて朝起きれず一週間の朝練が全滅するほどだった某嬢が、高麗人参を飲むようになって復活を遂げたからです。

それを聞いた、朝起きれない症候群にかかっている人たちが食いついてきたわけです。

高麗人参〜✨
高麗人参を飲めば私も毎朝パッチリ目が覚めて練習行ける!

てきな。

まるで、灰をまいたら枯木に花が咲いたことを聞きつけた隣のおじいさんのような。

あるいは、テレビ番組で「〇〇を食べると痩せる」と聞いたおばちゃんのような反応です。

そして、やっぱり帰ってから早速高麗人参をポチったそうです。

人それぞれ体質や条件が異なるので同じように改善されるかはさておき、高麗人参試してみる価値はあると思います。ちなみに私は血流改善のために田七人参をポチッとしていて、今日から飲んでみています。
どちらも結果が楽しみです。

中医学の先生が言われていたのですが、古代中国では、瀕死の重症のときには野生の高麗人参を使ったのだそうです。野生のものは栽培されたものと効力がぜんぜん違うらしく、それで息を吹き返す的な例も多かったのでしょう。

野生のパワーはすごい。

野生とはいかないまでも、私たちの身体も生活もできるだけ簡素に、本来そのままを大事にしたほうが生命力は強くなります。その場の楽さや便利さばかりを追い求めていると、結局は「薬に依存」「機械に依存」するしかなくなります。そうなったときの虚しさを考えたとき、多少の不便さやキツさを進んで受け入れて、すなわちそれらを「楽しさ」に変えて生きることを私は選びます。

それがヨガであり、中医・漢方であり、古代からの知恵を生かしていく養生なのです。

そういうわけで、CHAZENの養生ヨガがスタートしました。
人間として生まれてきた私たちですから、この生を慈しみ、楽しみながら、健やかな毎日にしていきたいものです。CHAZENの養生ヨガで、アシュタンガの朝練はもちろん、ヨガ哲学や禅も含めて、まるごと心身を調えていきましょう。

にんげんだもの

chazen.hatenablog.com

呼吸っぽい人たちと

今日のオンライン坐禅会は、いつものスケジュールを変更し、星覚さんの糸島の拠点に安居している人たちとの交流会に。

「安居」というのは、お寺などで集団生活を送りながら修行すること。現在3人が星覚さん一家とともに暮らし、早朝4時からの曉天坐禅に始まる修行生活を送っていらっしゃる。その人たちがPodcast「呼吸っぽいラジオ」をやっているというので聴いてみたところ、おもしろい。がぜん話してみたくなったのだった。

交流会は、ミニアシュタンガクラスからスタート。
CHAZENの二人がデモンストレーションしてくれて、他のアシュタンギが見守るなか、星覚さん+「呼吸っぽい」人たちにアシュタンガヨガを体験していただいた。さすが呼吸っぽい人たち、ナニカ感じるものがあったっぽい。禅にプラスしてぜひアシュタンガも続けてほしいです。

その後、呼吸っぽい人たちにいろいろ質問させていただく形でオンライントーク。ここでみんなが驚いたのが、呼吸っぽい人たちが20代であること。CHAZENの禅に集う仲間たちは比較的(比較的だよ)年齢が私寄りなのでその若さにビックリするわな。40代くらいかと思ったって。

若いのに、まだ3ヶ月ほどの安居生活であらゆることを気づきまくっているのがすごい。もともとその素養があったのだとは思うけれど、星覚さんとの生活のなかで何が大事なことなのかを電光石火のごとく理解するばかりか、ちゃんと腑にまで落ちてきているのだ。アタマでなくカラダでわかっている。星覚さんの言葉でなく所作や態度で発信する力の大きさと、受け取る側の感度がどちらもマックスなのだろう。

これはもうお釈迦さまと摩訶迦葉さまのような間柄なのでは?! (意味不明な方→「拈華微笑」をググられたし)

少なくとも如浄禅師と道元禅師レベルではあると思う。

それにしても、寝食を共にするという力の大きさよ。
夢破れて分校を手放した私は、ふう〜っと30秒くらいため息をついてしまう。

私が40過ぎて、ヨガと出会ってから何年もかけてようやく気づいたようなもろもろを、その若さでちゃーんとわかってらっしゃる。バブル世代の私とは月とすっぽんの違い。社会がよろしくないと若者はよろしくなるのかもしれない。

思ったのだけど、若い人たちは時代の変化に敏感だし、柔軟に対応していける。年をとればとるほど、今までの当たり前を信じて、それにすがって生きているのだなと。積み重ねてきたものを捨てるのは勇気がいる。年齢とともにその積み重ねが大きくなって、地位や財産などはもちろん、価値観なども含めて自らが築き上げたものに執着してしまう。

積み重ねるのではなく、積みへらすべきだと言った岡本太郎の言葉を思い出す。

なつかしはずかし2007年の日記。

chayoga.exblog.jp


よい刺激になったわー。
老化の一途を辿っているアラカンの私だけれど、若者の話に耳を傾けようと思うだけまだ積み減らす余地は残っているかもね。もっとも私は積み重ねてきた地位や財産はないし、会社員として勤め上げてもいないし、したがって十分な年金もなければ頼れる身寄りもないから、カンレキ過ぎてもハタチと同じ気分で生きる準備は整ってるけどね(じまんかよ)。

ところで、来週は久々に星覚さんのホンモノ登場で坐禅会があります。どちらさまもぜひご参加ください。

www.chazenyoga.com


呼吸っぽいラジオも、ぜひ聴いてみてください。

podcasts.apple.com


じょんじさんのプロっぽいイラストでつづるインスタ修行記録も必見。

https://www.instagram.com/akeome_johnji/

いつの日か、糸島で、生でこういう話ができたらいいな。
(理事長のお許しがでないと行けません......泣)

f:id:chazenyoga:20210719155712j:plain
糸島の夕日(星覚さんより)

洗脳

いちばん最近CHAZENの仲間入りした某嬢いわく、
「練習に来てしまえば気分がよくなるのだけど、ここに来るまで(起きるまで)がたいへん」

それを受けてCHAZEN歴数年の先輩いわく、
「大丈夫、洗脳されてしまえば毎朝来られるようになるから」

洗脳かー。
何に洗脳されるんだろうなー。
よき習慣に染まっていく洗脳ならおおいに歓迎だけど、そんな言葉が飛び出してきたことにちょっと笑った。


さて、今日は漢方のクラスを受講するため山手線に乗った。最近は車両まるごとひとつの企業や団体の広告になっていて、思いっきり洗脳型の広告戦略を打ってることが多いけど、今日乗った車両はなんちゃらいう人の自己啓発セミナーだか本だかで埋め尽くされていた。「講演家」という肩書きのその人の名前は初めて聞いたけど、印象としてはちょっと年配の、定年退職した男性がターゲット? 会社という行き場を失った人たちを鼓舞してその気にさせる講演の風である。


おお、今日は洗脳の日だな。
さっき洗脳の言葉に笑ったと思ったら、洗脳を洗脳する広告に当たった。

ところで、そのモニターに映るなんちゃらいう講演家の言動や態度を見ていたら、「五蘊は空なんです」の『コタキ兄弟と四苦八苦』に登場したボブを思い出して、ひとり心の中でウケまくっていた。

ボブは、無職のコタキ兄弟が活動している「レンタルおやじ」の競合の「レンタルおじさま」を主宰しており、そのプレゼンで今までテレビの前から動かなかったようなおじさんを洗脳させてしまうカリスマなのだ。このへんのバカバカしさが私にはかなりツボで、でも話のオチではキリッと締めるその匙加減がうまい。

予告編:

www.youtube.com


話は逸れたが、その広告の何に違和感を感じるんだろうかと考えてみた。言っていることも話し方も人を引き込むのに十分魅力的だと思う。もし実際に話を聞いたら、私もウォーって拳を振り上げてやる気になってしまうかも(ならねーよ)。だったら、どこに抵抗があるのだろうと。


よく考えればアシュタンガだって似たようなものだ。
早朝に身体と精神の浄化をして毎日を充実させるぞー!ってカリスマが言えば、ウォーってその気になってしまうかもしれない。ただ、それだけで続けるのは難しいけど。

そういえば、その講演で話した言葉が字幕で出てたのが「人は快に流れてしまうものだ。でも、達人は不快に面白さを見出す」みたいなセリフ(うろ覚え)。アシュタンガなら、最初は二度寝という快に流れるけれど、布団の中にいる快楽よりも、そのときはつらくても起きて練習したあとの快楽が勝るようになるもの。

違うのは、カリスマ指導者に洗脳されるかどうか。
アシュタンガの洗脳はもっと静か。そして、誰かに洗脳されるのではなく、練習の体感を通じて、自分で自分を洗脳するのだと思う。練習後の気持ちよさ、清いものに触れた感覚は、自分の肉体をとおしてしか感じられないから(超能力が発揮されるまでは)。

カリスマ指導者に洗脳された人は、のちのち後悔することがあるかもしれないけれど、アシュタンガに洗脳されて後悔した人を見たことはない。

練習しなかった朝の後悔はあっても、練習した朝に後悔はない。

f:id:chazenyoga:20210715201846j:plain
本日のプラクティスはシャヴァーサナ

気を動かす

今日のスートラクラスは、チャンティング強化プログラム。
5月の臨時休校中にやったオンラインクラスでみんな四苦八苦しているのが見て取れた。

本気でやるには時間がかかりすぎるので、いつもはさらっと流すだけなのだけど、やる気のある人も増えてきたし、ここらでちゃんとやってみようか。

私がインドで習ったようなやり方は、言うならば、いきなり海に投げ込んで「さあ泳げ」てきな方式なんだよね。だから、最初に泳ぎ方をレクチャーして、最初から上手には泳げないけど一緒に手足を動かしてみようよ方式を試してみようと思ったわけ。

で、発音の仕方や単語の切れ目などを解説し、一緒に唱えてみたらけっこうイケるじゃないですか。絶望的についていけない感じから、光が差し込んできたくらいにはなったと思う。

たとえうまく唱えられなくても、総じて今日のチャンティングは楽しかったらしい。
サンスクリットの音の響きだけで精神的に落ち着くというのもあるし、難しい哲学の話を聞くよりも自分の身体を使って「行う」プラクティスだから、アーサナの練習と同じような気持ちよさを感じるのかもしれない。

そういえば......
漢方の先生が言っていたのだけど、しゃべることは「気を動かす」効果があるのだそうだ。確かに、気分がどんよりしているときなど、誰かと楽しく語り合うとすっきりして、どんよりした心がほがらかになることがよくある。物理的にも、話すと気(呼吸)が動くし、よどんでいたもの、つかえていたものが流れるようになるのだろう。

チャンティング(詠唱)はしゃべる以上に声を出すし、内容的に浄化作用があるので、空気清浄機みたいに体内の気を入れ替えるのかもしれない。梅雨の時期、ジメジメしているときは体内の気や水が停滞しがちだから、今月がチャンティング月間だったのは理にかなってもいた。


そういえば......その2
参加者の感想を聞いているうちに思い出したことがある。

その昔、駆け出しヨガインストラクターだった私は、マントラの音に惹かれ、マントラを指導してくれた日本人の先生(インドに留学されていた経験あり)に「私もマントラを教えたいんだけど、どしたらいいっぺか?」と聞いてみたことがある。そうしたら、まずサンスクリット語を勉強するところから始めて最低5年は必要とのことだった。

今思えば当たり前だけど、っていうか、そんなこと質問すること自体がわかっとらんかったのだけど、そのときの私にはその5年が気が遠くなるほど先の話に思えた。ところが実際には5年なんてとんでもない。ときどきインドに行きながら独自に学び続けて10年以上はかかったさ。

近くマントラとチャンティングのワークショップを企画しよう。
などと考えながら、3時半ごろシューをカートに乗せて図書館に行こうと外へ出たら、なんだか雲行きがあやしい。傘は持って出なかったけど、どっちにしろ降ったら傘が役に立たないような土砂降りだろうとみた。さて引き返すべきか?

直感として、なんとか行って帰って来られるように思えた。
が、急がないと無理だ。ってことで競歩なみのスピードでカート押して歩く。そのうち雷というアラームが鳴り始めて、わが身の衰えを痛感しつつ小走りになったり、追い抜いていく人にドン引かれながらも大走りになったりしてなんとか無事往復した。間に合ったと家の中に入ったそのとき、とんでもなく大粒の雨が落ちてきてバケツひっくり返したような降り。

よし、1ミリも濡れなかったぞ。お金とか数字の計算は苦手なのに、こういう計算はけっこういける。

思わぬエクササイズで汗をかき、これまた気が動いた。
肉体は疲れたけれど、気分は雨上がりの夕焼けのように爽快なり。

f:id:chazenyoga:20210711191207j:plain
水が心をうるおす

しうせんべい

誕生日にケーキを2つもいただき、いずれも完食したシュー太郎氏は、確実に若返ったようである。シュー太郎氏の生きがいはまず食べること、そしてヒト(特に女子)からチヤホヤされること。その両方がいっぺんにやってきて生きる力が猛烈にチャージされたらしい。

可愛がられることが生きる原動力であるシューだけに、もしCHAZENにこなかったら、ここまで長生きはできなかっただろう。CHAZEN生あってのシュー理事長なのだ。

ということで、CHAZEN生に心ばかりのお祝いを配ろうと思い立った。さて、何を配るかと考えたら、もうアレしか思い浮かばない。しかし、ここ数年ご無沙汰しているので、今もやってるかなー、手間がかかるのでやめちゃってるかもしれないなーと連絡してみたら、ありましたとも!

にょかったー。
「しうせんべい」きた。

f:id:chazenyoga:20210705170655j:plain
Happy Birthdayせんべいはプレゼントしていただいた


これ1枚1枚手焼き&手書きなのだ。
しかも作ってくれたのは、元祖chayoga生のN嬢。なんでこんなにうまく書けるん?

この節目にCHAZENゆかりの人が心を込めて作ってくれたおせんべいを贈れたことがうれしいし、かわいいってCHAZEN生にも喜んでいただけてなによりだ。

今を去ること16年前(キャー)。
飲み会での大盛り上がりからとんとん拍子にスタートしたのが、CHAZENの前身chayogaであった。今もこうして細々とヨガ道場を続けていられるのは、その、一等最初のクラスがすばらしかったからだと信じている。私のラッキーはすべてそこから始まっている。

それに、このおせんべいにはシューにまつわる、とんでもない思い出もあるのだ。

新潟のスタジオにもっていくおせんべいを、置いていかれることを察知したシューにズタズタにされた事件。イヌとしては最大級の爆撃で報復された。あのころのシューのパワーったら......。

古くからの読者のみなさまは記憶にあるかもしれないけれど、新しい方のために再リンクしときます。

chayoga.exblog.jp


いつもシューとバトルしていたというのはこーゆーこと。
んにゃろー!って布団蒸しにしたりして(このときはそんな余裕なかったけど)。

f:id:chazenyoga:20210705183110j:plain
それでもぜんぜん痛手を受けないイヌ


そんなイヌも13年後には好々爺。

f:id:chazenyoga:20210620193956j:plain
昔はわしもヤンチャやったわ......


聖俗入り乱れるカオスなCHAZENのカウンター。

f:id:chazenyoga:20210705184407j:plain
プチシューもダブルになった

陰ヨガと夏の養生法

来週は漢方の試験。
試験に受からないと次に進めないシステムなのです。

暗記する系のテストはナンセンスだと思っているのですが、基礎が頭に入っていないと臨床に応用できませんから、その確認のために有効な手段と心得て勉強しています。今まで陰陽五行など学んでもなかなかピンとこなかったのですが、その先を見据え、学ぶ意味がわかると簡単に腑に落ちていくので、勉強は楽しいです。

中医学の学校は3年あるのでまだ駆け出しですが、漢方の勉強は年内で一区切りとなる予定で、身についたところから少しずつアウトプットを考えています。

まずは陰ヨガのパワーアップを。
従来はテーマを決めて陰ヨガのポーズを行うだけのクラスでしたが、今後はできたらポーズにプラスアルファして、ワークショップ的な要素を取り入れたいと思っています。

その第一弾を7月22日に企画しました。
ときは梅雨バテ〜猛暑バテの季節。ゆったりとしたリラクセーションの要素を多く取り入れながら、たっぷりと時間をかけて内臓の働きを高めるポーズを行います。ポーズのあとは漢方茶と薬膳おやつをいただきながら、夏の養生法についてお話します。少人数なので、お茶を飲みながらおしゃべりするような形を考えています。

どうぞ夏の疲れを癒して、まだまだ続くであろう暑い日々を乗り切るヒントを見つけにご参加ください。

www.chazenyoga.com


漢方も中医学も、人間が本来持っている生命力・自然治癒力を引き出すための知恵です。われわれ人間も自然の一部ですから、自然と調和する方向で考えるとわかりやすいかもしれません。成瀬くんも言われていましたが、何かの効能や副作用などが判明するには時間がかかるのです。ヨガ、禅、中医学に共通するのは、古くからの知恵が今に伝わるまで残っているということです。

さて、生命力といえばこちら。

f:id:chazenyoga:20210701181842j:plain
理事長の一発芸「命」

第2レース

日曜日の第1レースに続いて、木曜日に行われた第2レースの模様をお伝えします。

解説はJRCの茶膳さん、実況は小林です。茶膳さん、よろしくお願いします。

よろしくお願いします。


今回のケーキ概況です。

f:id:chazenyoga:20210628174044j:plain
©︎JRC


前回はかなり凝ったつくりの豪華なケーキでしたが、今回もまたゴージャスなケーキが用意されていますねえ。

はい、これは厳選された材料のクオリティが高いケーキで、野菜の土台の上に馬肉がたっぷりのっかっているのが特徴です。犬にとってはケーキを超えて食事、高級食材をふんだんに使ったグルメディナーと言ってよいものです。

それは、犬にとってもモチベーションが上がりますね。

さて、ただいまシューサンハングリーがパドックに入ってきました。
さっそく今日のターゲットをインスペクションしてます。

おや?

f:id:chazenyoga:20210628164859j:plain
©︎JRC


......レースの前にケーキを食べている人がいるようですが......。
茶膳さん、これはどういうことでしょうか?

ああ、このクリームがおいしいので、まずスポンサーのみなさまに味見をしてもらおうとしてるんでしょう。これ甘くないのにおいしいんですよ。特にピンク色のはラズベリー味で絶妙なおいしさなんです。

シューサンハングリーは目が見えないのですが、おそらく気配で察しているのではないでしょうか。オレのケーキに何すんだ?と。

なるほど、もしかするとシューサンハングリーのヤル気に火をつけているかもしれませんね。


さあ、いよいよ本日のレースがまもなく始まります。

今、ローソクに火が灯されました。
18本のローソクに次々と火がともされていきます。

f:id:chazenyoga:20210628180216j:plain
©︎JRC


ケーキの向こうにはゲートに入ったシューサンハングリーが出走を待っています。落ち着いているように見えます......。

いえ、そうとうコーフンしているはずですよ。

彼は20日に誕生会をしてもらったあと、連日ケーキの残りをおやつにもらって味を占めているはずです。マイソール中に「ケーキはどこだ?」と血眼になってさまよっていたそうですから。

18才でも食べ物に関する脳の機能は衰えていないんですね。さすが大本命............

あ、確かにシューサンハングリー暴れています。

f:id:chazenyoga:20210628181106j:plain
©︎JRC


やはりコーフンしているのでしょうか。

......羽交い締めにされて......少し落ち着いたようです。

f:id:chazenyoga:20210628185349j:plain
©︎JRC


いよいよハッピーバースデーの歌が流れてきました。盛大な拍手のあと、ローソクが取り除かれ......

さあ、今ゲートが開かれました。


おーっと!! いきなり食らいついたっ!!

f:id:chazenyoga:20210628182655j:plain
©︎JRC


まったく躊躇というものがありません。
すばらしい食いっぷりです。

まわりをファンや撮り犬に囲まれていますが、気にすることなく食らいついています。

f:id:chazenyoga:20210628182907j:plain
©︎JRC


いいですねえ。
ちゃんとトップから攻めています。

それにこのフォーム、18才とは思えないしっかりした足腰です。足場にヨガマットを敷いたのもよかったですね。


さあ、レースは中盤にさしかかっていますが、シューサンハングリーまったく衰えをみせません。

f:id:chazenyoga:20210628191417j:plain
©︎JRC


おっと、ここでまた人間どもにクッキーが奪われたようです。
しかし、シューサンハングリー目もくれずに黙々と山を崩していきます。

ここで鼻の頭にクリームをつけています。
クリームついたまま一瞬も休むことなく食べ続けています。

f:id:chazenyoga:20210628191556j:plain
©︎JRC


目に力がありますね。
白内障とは思えない、まるでしっかりと見えているかのような目です。

これがシューサンハングリーの強みでしょうか。
食べ物に対する飽くなき執着心こそが生命力となっているようにも見えます。

さあ、ほぼ半分を食べ終わったところで、レースは終了です。


シューサンハングリー18才とは思えない、力強い食いっぷりを見せてくれました。

全世界の老犬、いや人間にも勇気を与えてくれるたいへんよいレースでした。来年、再来年にも期待できそうですね。まだまだがんばってほしいと思います。

シューサンハングリー、まだ余力を残してマットに立っています。
おめでとうございます。

f:id:chazenyoga:20210628192829j:plain
©︎JRC


マットの上がドロドロに汚れています。
シューサンハングリーの顔もドロドロに汚れていますが、しっかりとした足取りで満足そうです。

以上CHAZENヨガスタジオから中継でした。