CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

魂の成長で発酵するクラス

難しいとは言わせないと大見得を切った昨日のヨーガ・スートラクラスでしたが、結果は概ね良好で、どうやらサーンキャの二元論が各人の中にすーっとなじんでいった感触がありました。

いやね、わからなくてもいいんです。
こんなの知らなくたって、全然問題じゃありません。

だけれども、これがわかると、ヨーガの実践に深みが加わるように思うのです。
一面的にとらえていた練習に奥行きができて、今までと違う角度からヨーガを理解できるようになる。

実際に参加者の話を聴いていると、確実に好ましい方へ向かって成長していることが感じられます。ビフォー座学とアフター座学では、日常におけるものごとへの対処の仕方が違ってきている。実に、それこそが私が座学に力を入れている理由なのです。

好ましい方向というのは、たとえば、あわてたりパニックにならない平静さを身につけたり、恐怖や嫌悪を克服したり、人と争うのではなく、萎縮するのでもなく、自然で和やかな人間関係を築いたりできるようになっていく方向です。テクニックではなくて、インド思想的考え方やものの見方にシフトすることで、これらが可能になるのですね。


ところで、受講者の視点に立って最大限理解しやすい説明をしようと私が試みたことは、絵を書くことでした。そんな単純な図に示すような概念ではないのですが、ここで理解してもらいたいことだけをイメージとして絵にしてみたら、これが好評でした。言葉だけで聞き手の頭の中に絵を描いてもらうよりも、私自身が言いたいことを図示してしまえばいいわけです。

ただし、これには私の理解の型にはめてしまうリスクもあるので安易に使いたくはないのです。さらに私はお絵かきが苦手。それでも、ここぞというときには図解が有効だとわかったので、来月もお絵かき路線にトライしてみます。

それにしても、さすがギーターから年月を重ねている人たちで構成されるクラスは「発酵」していい味出してます。善玉菌がどんどん増えてクラス全体の環境が整う感じがあります。このクラスは、また来年、今ギーターや入門ヨーガ・スートラのクラスで学んでいる人たちと合流して、この先何年も続いていく予定なので、将来的にどんな味わい深いお酒が生まれるかがとても楽しみです。


こういう眠そうな人がいなかったのが何よりでした。

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火に興味がない犬は寝てばっかり